東京都、大田区の賃貸物件

大田区

大田区は東京23区で最も南に位置している区です。人口は約70万人で、23区では世田谷区、練馬区に次いで3番目の人口を有しています。1947年（昭和22年）に大森区と蒲田区が合併する際に、それぞれの区の名前から1字ずつ取って大田区と名付けられました。

1990年代以降、東京のウォーターフロントと言えばお台場を中心とした江東区や港区が思い浮かぶようになりましたが、1980年代以前は、都民にとってのウォーターフロントとは浜松町から羽田空港までを走行する東京モノレールからの眺めでした。

東京モノレールの流通センターから羽田空港までの各駅は大田区に位置しています。そして、かつて東京のウォーターフロントの代名詞であった大田区は、今、もう一度主役の座を奪い返そうとしています。

現在、大田区では大森駅周辺の再開発と羽田空港の国際化の推進にともなって、京浜東北線沿線、京浜急行線沿線などの海に近いエリアでは続々と高層マンションが建設されています。

大田区の中心は蒲田と大森です。まず、つかこうへい氏の「蒲田行進曲」で有名な蒲田は古くから開けていた町です。近年は駅前の再開発に伴い、かつての面影は薄れつつありますが、商店街には今でも下町の人情味が残っています。大森は2000年代になって急速に再開発が進んだエリアです。最新のオフィスビルや高層マンションが立ち並んでいます。

大田区で有名な場所のひとつに、まず日本有数の高級住宅街である田園調布が挙げられます。東急東横線の田園調布駅を降りると、駅を中心に道路が放射線状に広がっています。まるで外国にいるような錯覚に囚われます。

また、大田区と言えば東急池上線です。3両編成の短い車両が大きくカーブしながらゆっくりと進んでいきます。駅のホームにある木のベンチに腰かけると、旧き良き時代にタイムスリップしたような気分になります。駅名も「洗足池」、「雪が谷大塚」、「御嶽山」、「久が原」、「千鳥町」など、趣のある駅名が続きます。このあたりは閑静な住宅街です。

さて、大田区は町工場の街として知られています。そのことを裏付けるように、大田区の人口の男女比は、男性が数百人上回っているだけでほぼ同数です。また、昼間人口と夜間人口の差も0.99%とほぼ同じです。この数字から、大田区の人たちは職場の近くに住み生活を営んでいることがうかがえます。

モノづくりの街・大田区の町工場の技術は世界中から称賛されています。そして、今注目を集めているのは、ボブスレー日本代表のソリを、大田区の町工場の連合チームが提供していることです。名付けて“下町ボブスレー”は熟練工たちの技術の結晶です。

大田区の交通機関は、湾岸エリアではJR京浜東北線、京浜急行線、東京モノレールの3路線が、内陸エリアでは東急電鉄の東横線、池上線、多摩川線、大井町線と都営浅草線が利用でき、「渋谷」、「五反田」、「品川」といったターミナル駅に出るには便利です。

また、京浜急行線は途中の泉岳寺で都営浅草線に乗り入れていますので、「銀座」駅、「東銀座」駅、「浅草」駅へは乗り換えなしでのアクセスが可能です。